無事に着工すると、家の中の様子がどうなっているのかなど気になりますよね。
一方で、大工さんの邪魔になるからと見にいくのを躊躇したりすることもあると思います。
でも、建築中にこれは積極的に見に行った方がよかったと思った出来事がありました。
その内容と、現場を見学する際に持って行ったものなどを参考にしてみてください。
現場を見に行く必要があると思った理由
現場を見に行って、実際予定と違っていた箇所があったというのがその理由です。
- 床の溝の本数が違っていた。
- コンセントの位置にコンセントが付いてなかった。
この2つについて詳しく書いていきます。
床が違っていた
私の場合、建築会社の担当の方に「見学のときお声をかけます」と言われていたので近所でしたが見にいくのは遠慮していました。
でも担当さんが忙しかったからか、前回の見学からなかなかお声がかからず、夕方大工さんが帰ったあとに見に行ってみました。
暗かったので懐中電灯で照らして、いささか不審者な感じで中の様子をみました。
すると、床が貼ってあるんですが、なんか違う。
うちが注文した床じゃなかったんです。
色とメーカーと種類は合ってたんです。
でも溝の本数が違っていました。
床板は幅303mmの中に溝が入りますが、幅広の床だと1本溝、やや細めだと2本溝が入ります。
本当は幅広の床で1本溝で注文しましたが、そこにあったのは2本溝の床板でした。
もう床は貼り終えたあとだった
急いで担当に連絡したら、もう床は貼ってしまっていて上に養生シートがありました。
その養生シートの上に残りの床板が置いてあったのをたまたま私がみたんです。
次の日、朝イチでその担当さんと一緒に現場を見に行きました。
やはり、2本溝でした。
2Pと2本溝の違い
どうやら、発注の段階で間違っていたようです。
2Pは1つの板が2つに分かれている(溝1本)もので、3Pは1つの板が3つに分かれて(溝2本)います。
正直、この床でもカッコよかったのですが・・。
床へのこだわり
私たちは1Fは、2Fよりもいい床にしようと考えていて工務店標準の「リクシル ラシッサ」ではなく挽き板の「朝日ウッドテックのライブナチュラルMRX」にしました。
1本溝か2本溝か迷いましたが、1本溝の方が若干高級感があり広く見えるというメリットがありました。
私がフォローしている憧れの家のインスタアカウントでは、100%この幅広タイプの床でした。
夫と話し合って、1本溝の方が若干高かったんですがこちらでお願いすることにしたんです。
隅々まで確認せずにハンコを押してしまったうちのミスなのに、担当の方は「こちらのミスです。申し訳ございません」と謝ってくれました。
貼り終えてしまった床を今後どうするか、現場が止まってしまうので、急ぎで決めなくてはならなくなりました。
究極の選択
今から発注し直したとして、かかる金額は40万円ほどとのことでした。
担当の方から、このままの床を使えば見積もり金額から40万円差し引かせてもらうと提案があったんです。
私たちの葛藤
もう貼ってしまった床でいく場合、考えが浮かびました。
貼り直すの大変だし、大工さんに申し訳ない。
40万あったら娘が歯科矯正通える。
40万あったらいい照明や家具が買える。
床を見るたびに「本当は幅広の床の予定だったんだよなぁ」と思うかも。
床を見るたびに「無理言って床を張り替えてもらったんだよな」と思うのもな。
まさに究極の選択でした。
家は資産
最終的には、元からお願いしていた床に張り替えてもらうことにしました。
悩みに悩んで、「なんでこんなことになっちゃったんだろう」と何度も思いました。
ネットで同じような人がいないか調べたり、身内に相談したりもしました。
大工さんが一生懸命貼った床・・そう考えたら、貼り直してなんて言えない、でも部屋の印象が全然変わっちゃうのが嫌だなぁと。
家は資産になりますよね。後悔したくなかったんです。
申し訳なかったけど翌日担当の方にその旨お伝えして、大工さんと担当の方々にビールを買って渡しました。
コンセントが無い
もうひとつ、指定の位置にコンセントが付いてないトラブルがあったんです。
電気配線の方が来ていたときにたまたま見学できる機会があり、発覚しました。
打ち合わせでお願いしていた場所にコンセントの穴が空いてなくて「まだなんですよね?」と軽く確認すると、最終の発注書にはその位置にコンセントはないとのこと。
えーーー。がーーーん。
昔の図面をスマホに入れていたので、見てみるとその図面では確かにコンセントのマークがそこに記してありました。
Wi-Fiの位置を変えたことがあり、コンセントも一緒に無くなってしまったのかなと思います。
最終図面で消えていたってことあるんですね。こちらの確認ミスです。
結局は電気配線の方が来ていたので、運良くその場でコンセントを作ってもらえることになりました。
こうならないためにも、発注前の確認や書類にハンコを押す作業は、1日家に持って帰ってしたほうがいいと思いました。
毎回打ち合わせに3〜4時間ほどかかってしまっていたので、後半はんこを押すのもぐったりだったと言うのは言い訳です。
何より、現場で材料が搬入されたときや、新しい作業が始まる頃には現場を確認させてもらうと言うのが1番良い方法だと思います。
見学で持って行ったもの
私が現場見学のときに持っていったものはこちらです。
- 変更になった分の図面
- メジャー(入居後の収納ケースなどを買うため)
- スマホ(写真やビデオを撮っていいか断ってから)
- 現場の人数分のペットボトル(差し入れ)
見学している間、大工さんの作業が止まってしまうので、長居しないように気を遣いました。
また、小さい子供を連れて行く場合は目を離さないようにしっかり手を掴んでいました。
差し入れについて
現場がたまたま近所だったので、10時か15時の気が向いたときや大工さんの節目と感じたときに、飲みものなどを持って行っていました。
現場の方とは顔見知りになり、色々聞けたりして良かったです。
まとめ
建築中の現場に、見にいく必要がある理由をご紹介しました。
- 床の溝の本数が違っていた
- コンセントの位置にコンセントが付いてなかった
これは必ずしも建築会社サイドが100%悪いというわけではありません。
ハンコを押してしまっている以上、こちらにも責任があるんです。
「言った言わない」になってトラブルになりたくないですよね。
それを食い止めるのが、現場見学です。
できたら、選んだ建築資材や建具・住設などが搬入されたタイミングで見学させてもらって、仕様や色などの確認が一緒にできたらいいと思います。
人間だから間違いはある、希望の注文住宅を作りたいと大工さんも思っているはずなので、迷惑にならない程度に見にいく必要があるんじゃないかと思います。
これからの方は、建築会社の担当の方と相談していい現場見学ができるといいですね。
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