家づくりは人生でも大きな決断。
時間もお金もかかり、考えるのが億劫にもなりますよね。
2022年に家を建てた私たちが、どうやって家を決めたのかをご紹介します。
どうやって決めたのか、我が家の家づくりの方法
住みたい家のイメージを書き出した
自分の住みたい家をしっかりイメージして、紙に書き出しました。
- 新しい家はどういう家にしたいか。
- 家づくりで一番大切にしたいことは何か。
- 家の中心はどこか。
自分たちにとって何が心地いい暮らしなのか、自分たちの生活スタイルや憧れ、こういう暮らしをしたいを紙に書き出していきました。
でも、家族の希望を取り入れなければならないので大変です。
開放感のある間取りがいい。
ある程度プライバシーが保てる間取りがいい。
家族の希望が違うと、憧れをすり合わせる作業があります。
新しい家でこれだけは譲れないものは何?
内装・設備・間取りで、これだけは絶対外せないというものを書き出しました。
夫:解放感のある広いリビング・ウッドデッキ・ポップインアラジン
私:造作洗面台・ミーレの食洗機・家事動線がしっかりした間取り・軒の長さ・物から決める収納・室内干しの部屋・統一感のある内装・ヨガができるスペース
また、10、20、30、40年後の家族構成や状況も考えました。
例えば、将来1Fだけで過ごしていける家にしようなどといった感じです。
私たちの間取りのこだわりの記事はこちら→【注文住宅】新築の間取りでこだわったところ。
私たちはこの時期、知識をつけるために本やYouTubeを見たり、ファイナンシャルプランナーさんに相談したりしました。
そのときの記事はこちら→ 家を建てる前のすきま時間にしておくこと
建築会社さんが提案書を作ってくれた
建築会社さんにおおよその要望を伝えると、提案書を作ってくれました。
我が家の間取りのポイントは3つでした。
- 風・光(開放感・プライバシー)
- 動線(家族・家事)
- 収納
自分たちではまとめられなかった要望が第三者(設計士さん)によって、具体的になりました。
家全体のイメージを考えた
ピンタレストで検索して、建てたい家のイメージを考えました。
洋風・モダン・クラシック・広々・開放的・楽しい・海外風・輸入住宅・・etc.
たくさんの中からイメージを選び、「インダストリアル インテリア」「玄関」「テラス」「ヌック」「中庭」などでも検索していきました。
参考:ピンタレストの使い方(入門編)https://pinterestjapanblog.com/pinterest-beginners-guide-2020/
仲介サービスに入ってもらった
どんな建築会社がいいか、仲介サービスに入ってもらって間取りを作ってもらいました。
ここにお願いするまでに、家が決められなくて疲れていました。→【家が決まらない】ストレスを無くすには?
建築予算を決めた
予算はざっくり決めても後々変わっていくので、思っている予算の上限の8割の金額で決めました。
細かくいうと、照明とカーテンと外構、家具家電を除いた金額で見積もってもらいました。
予算次第で大手の建築会社か、中堅かそれともローコストで建てるかの目安にもなります。
私たちの場合は、打ち合わせをして行く中でシャッター(雨戸)、太陽光、トリプルサッシ、耐震補強、キッチンの変更などで大幅に金額が変わりました。
最初にギリギリの金額を提示すると、最後の方には妥協だらけの家になってしまう可能性があるので注意です。
私がマイホームで諦めたことはこちらにまとめました→【注文住宅】契約後マイホームで諦めたこと
木造か鉄骨かを決めた
家の工法は他にもありますが、私たちは木造か鉄骨かで迷いました。
一般的に言われているメリットはどちらも甲乙つけ難いです。
木の温もりを感じて老後を暮らしたいと思ったのでうちは木造を選びました。
住宅ローンを使用するかどうか決めた
住宅ローン減税があり恩恵をうけられることと、現金で買う余裕がなかったのでうちは住宅ローンを使うことにしました。
まずは住宅ローンを無料で一括比較サイトで比較しました。
この比較サイトで我が家は、住宅ローンの金利が安くて人気の「auじぶん銀行」は「つなぎ融資」に対応していないので注意です。
住宅ローンを使う場合、つなぎ融資についても知ることになりました。
つなぎ融資は、住宅が完成して住宅ローンが実行されるまでの間に必要になる資金を、一時的に貸してもらうことです。
住宅ローンは、家を建て終わったあとにお金が振り込まれますが、実際は建築中「着工時・上棟時・引き渡し時」など分割して建築会社にお金を支払わなければなりません。
つなぎ融資に対応していない銀行だと、別に手数料15万くらい〜で別の業者に借りなくてはならなくなります。
うちの場合15万以上手数料を払うくらいならと、身内に相談して数ヶ月一時的に借りることにしました。
工務店の方に聞いたら、そういう方も結構多いそうですよ。
我が家は早い段階からファイナンシャルプランナーさんに相談していたので、そこまで焦ることなく家づくりに向き合えました。
いつまでに建てたいか
いつまでに建てたいかは、私たちはこれを先延ばししてきたので決めてしまうと覚悟も決まりました。
建築会社を5社選んだ
仲介サービスに提示した予算で間取りや見積もりを作ってもらい、建築会社を5社選びました。
耐震等級、断熱性能、メンテ費用、保証期間、使用材料、間取りなどを複数社の間取りを見ながら比較検討していきました。
各社、各項目1〜5段階で評価をつけていきます。そうすると客観的に見られて良かったです。
また、それぞれの間取りはその後のいい参考になりますよ。
ハウスメーカーか工務店かを決めた
ハウスメーカーか工務店か建築士(建築事務所)かという選択がありますが、私たちはハウスメーカーか工務店かで迷いました。
ハウスメーカーは広告にもお金をかけているので、ブランド力がありますね。
補償やメンテナンス、耐震など、魅力的なところがあり悩みました。
ただ過去にハウスメーカーの営業さんに焦らされた経験があり、ハウスメーカーを変えて検討しましたが、最終的には間取りの自由度が高く信頼できた工務店と契約しました。
間取り図面を持って歩いた
作ってもらった図面をもって実際に家を歩いてみました。これ、本当に良かったです。
「ここから入って、こういってここにこれがあって」
というふうにイメージを固めていきます。
図面だけ見るとの、実際歩いてみるのとでは、新たな発見があっていいですよ。
建築会社を1社に絞った
間取り、屋根・外壁・サッシ・ガラス・設備(キッチン・浴室・トイレ・洗面台・給湯・空調)、省エネ、耐震、面積(坪数)、見積価格の項目で比較していって最終的に1社に絞りました。
また、営業・設計さんとの相性も大切なので一時的でなく、その後のお付き合いなども考えてきめました。
施主の要望をじっくり聞いてくれて、提案してくれたりある程度納得するまで契約を待ってくれるような会社が理想です。
その点で私たちは、中立のサービスに間に入ってもらうことで施主主導の家決めができました。
表面上の付き合いだけじゃなく人間関係も出来上がるので、ちょっとした疑問、お願いもすぐ聞いてもらえるところが良かったです。
インテリアコーディネーターとの打ち合わせは何度も、収納アドバイザーとはオンラインで数回打ち合わせをしました。
もらった間取りや設備・仕様の気になるところを書き出して、次の打ち合わせまでに考えておきます。
それを繰り返していきました。
最初にイメージが固まっていても、インスタやピンタレストを見て感情を揺さぶられたり変更したくなってきます。
SNSの情報は有益なものも多いですが、そういう情報に踊らされたりしないことも大切でした。
選定した1社と契約する前提で最終調整
1社に絞ってからが実は大変です。
家づくりが本格的になり、希望の間取りがかなえられるかを再度確認しました。
うちの実家はハウスメーカーで建てましたが、数回で仕様を決めました。
いかに要望をまとめておくかが大切な気がしています。
家決め(契約)
1社に絞った段階で契約することを決めていたので、あとは日程を確認、お金の流れも再確認しました。
ここから、間取りと仕様をどうしていくのかを何度も打ち合わせしていきました。
契約後に、間取りの修正をたくさんしていただきました。
6回も間取りを修正してもらったあとに、階段の位置を変えてもらうという、大幅な間取り変更もしてもらいました。
契約後は、うちの場合建て替えだったので、家を取り壊したり引っ越ししたりが忙しくなりました。
家を壊した後は「滅失登記」をしました→【建て替え】滅失登記を自分でやってみた。手順や必要書類、注意点をわかりやすく紹介
部屋のイメージ(テイスト)を決めた
家全体のイメージはしていましたが、建築会社が決まってからは落ち着いて具体的に部屋のイメージテーマを決めました。
インテリアテイストは幅広いので、とても迷います。
北欧風・和風・ボヘミアン・インダストリアル・ミッドセンチュリー・フレンチシック・フレンチカントリー・アンティーク・カフェ風・アメリカンカントリー・南欧風・カリフォルニアスタイル・アジアンスタイル・ナチュラル・アーバン・モダンetc.
うちは、好きなテイストが一つに絞れなくてチグハグな家になりそうだったので、担当のインテリアコーディネーターに相談しました。
詳しくはこちらにまとめました→【注文住宅】インテリアのテイストが決まらない場合の対処法
空間で区切ってひとつの空間を同じテイストに統一するといいとアドバイスをもらい、もやもやが吹っ切れました。
ピンタレストやインスタで好みのテイストを見つけて担当者(ICさん)と共有しました。
憧れをピン留めした
これは実際に私がピンタレストで固めたイメージです。
一個一個を区切って見ていくとイメージが湧いてきます。
家具・家電について決めた
今まで持っている家具・家電を持ち込むかどうかは今後の家のインテリアや間取り、予算、収納にも関わってくるので、ここにも時間をかけました。
家具・家電を新居に持ち込むか、購入するか
新居のテイストに合っているかどうか、今後も使いたいかどうか、収納できるかどうかで決めました。
コンセントの位置決めにも関わってくるので、この作業はとても重要です。
→【新築】不用品整理で入居後に後悔、入居前に注意すべき匂いや黄ばみ、デザインや色。持ち込む荷物を厳選しておけばよかった
インテリアにこだわるのならば、予算との兼ね合いもありますが新しい家はイメージに合った新しい家具・家電を揃えたいところです。
うちは黒系でシックにと思っていましたが、今まで使っていた家電がことごとく白く、徐々に黒くしていく道を選びました。
持って行く家具・家電のサイズを測って、どこに置くかをあらかじめ決めておきました。
家を建てている間は節約したり新しいものを購入したりしました。
→【小原正子】新居ルームツアーキッチン編で紹介されたゴミ箱がステキ。
なるべく安く購入するために代用品があるかも考えました。
→【新居】ニトリで山崎実業towerのOEM商品(キッチングッズ)をお得に買う方法
外観のイメージを決めた
外出するたびに、家の外観を見るようになりました。
- 外観はシンプル
- ゴテゴテしてないやつ
という感じでイメージして、いいなと思う色合いやテイストをピンタレストやインスタでチェックしておきました。
打ち合わせで細かい仕様を決めた
キッチン、お風呂、壁紙、照明、電気配線、コンセントや金具の色や形、ハンガーバーの高さも決めました。
→【物干しバーの高さ】何cmにするべき?アイアンバーkacuで洗濯物を干してみた感想。
家を決めたあと訪れた葛藤
建築中(上棟時)の手土産の話→【上棟】手土産はいらなかったと後悔した話
現場見学したときの話→【建築中】見にいく必要があると感じた理由
入居後の後悔
万全で引っ越したはずでしたが、収納の中がぐちゃぐちゃになりました。
→入居前にちゃんと整理方法を考えずに後悔。新生活スタート後に収納スペースの中がぐちゃぐちゃに。
入居後に後悔したあれこれの記事はこちら
→【新築】我が家の「こうしておけば良かった」後悔ポイントまとめ※随時更新
まとめ
家づくり当初、「みんなどうやって家を決めたんだろう?」と思っていましたが、いろんな過程を経て家ができあがりました。
うちの間取りの決め方などが参考になると嬉しいです。
私たち自身、家づくりでたくさん悩みましたが、ちゃんと自分たちの住まいの形やイメージを思っているだけではなく書き出していくことが大切です。
その上で家づくりで大切にしたいことを優先して、建築会社を絞り込んで決めます。
営業さんとの相性や信頼感もとても大切です。
仲介業者に入ってもらうこと、自分たちの要望をまとめておくことで、施主主導の家づくりができて時間短縮にもなりました。
また、家にいながら間取りをいろんな建築会社から作ってもらったので、出かけるのが億劫にならずに比較検討でき家づくりに専念できました。
時間はかかりますが、住宅の購入は大きな買い物なのでそのための時間は大切です。
後悔しない家づくりができますように。
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